ほめると子どもはダメになる
- 作者: 榎本博明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/12/16
- メディア: 新書
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最初の質問
Why? タイトルに惹かれた。自分に必要だから。
What? どうすればいいのか?どうすればよくなる?
How? 子どもと関わっていく中で。自分の子育て。
実践アイディア
ポジティブ=自分を高めない、ではない。
何でもサポートせずに、子離れすることも大事。意識する。
帯
傷つきやすい
頑張れない
意志が弱い
こんな”大人”にしないために
「ほめて育てる」教育の弊害
- ストレス耐性が低い:叱られ慣れていないため、「叱られる=自分に気づきを与えてくれる」と捉えず、反発する
- 自分を振り返る習慣が身につかない:修正すべき点があっても、ほめられてばかりいたら、自分の弱点や能力の現状を把握できず、勘違いだけの人間になっていく。ポジティブすぎてミスを繰り返す。
- 「頑張ることができない心」を生み出す:ほめて育てようという姿勢が、厳しさを排除し、子どもに「好きなことだけやればいい」といった心を植えつける。
欧米と日本の違い
欧米は厳しい父性原理が働く不正社会。日本は優しく包み込む母性原理が働く母性社会。その違いを考慮せず、日本的な母子一体感と「ほめて育てる」が合体した結果、子どもの心の発達に様々な問題が生じていると考えられる。
「ほめて育てる」が浸透した今、母性の暴走にブレーキをかける必要がある。
親がすぐに手を貸したり、先回りしてアドバイスしたりしてしまうと、子どもは失敗から学ぶことができず、挫折を乗り越える力が鍛えられない。
頑固おやじという権威
かつての権威をもった父親に対して、横暴だという批判もある。だが、そうした抑圧的な力の効用に目を向ける必要がある。一方的に自分の価値観をぶつける頑固な親だからこそ、反抗によって心が鍛えられ、子どもは育っていく。
親は今の変化の時代に、導くことなどできない
変化の激しい今日、子どもが乗り出していく世界は、親にとっては未知のものであり、導くことなどできない。親にできることは、どんな状況でもたくましく突き進み、自分の道を切りひらいていける力をつけさせ、世の中に送り出すことだけである。
20年前から
「日本の子どもは自己肯定感が低いから、もっと褒めて自信をつけさせないと」
調査データ(2012年、20~50代の会社員700人)
「年長者からアドバイスされて、うっとおしいと思う」2割超
20代では3割近くに及ぶ
榎本 博明さん、ありがとうございます。