子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ
子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ (Sanctuary books)
- 作者: 天野ひかり,汐見稔幸
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2016/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初の質問
Why? 子どものとコミュニケーション、めっちゃ興味ある
What? 具体的な方法
How? わくわくブログ、子どものお母さんにアウトプット
帯
怒って落ちこむその前に
子どもが
聴いてくれて
話してくれる
会話のコツ
気もちが分かればラクになる最上のコミュニケーション
「子育てが180度変わった!」2万人のママが実感!
具体的な聞き方・答え方がわかります。
こんなとき、なんて言ったらいいの?
質問しても、ぜんぜん答えてくれない!
- 幼稚園や学校での出来事を知りたいとき
- 兄弟姉妹でケンカが始まったとき
- お片づけをしてほしいとき
- 友達と仲良くしているか知りたいとき
会話以前の大事な話
10歳までの親子の会話が人生を決める
親の一番大切な役割は、「子どもの自己肯定感を育てること」
自己肯定感とは
「ぼくは、ぼくだから大丈夫。わたしだから大丈夫。」
「ぼくは必要とされている。わたしは愛されている。」
「ぼくは自分が好き。わたしはわたしのことが好き。」
と思える、強い心。
自己肯定感が育まれると
- 何かに挑戦して学んでいける
- 壁を乗り越えられる
- 相手の気持ちや立場を思いやれる
自己肯定感は脳の中に実際に存在
- 呼吸や睡眠によって、体を健康に保つ働きをする「脳幹」
- 心を司り感情を育む「大脳辺縁系」
- 考える、記憶するなど、脳の高次機能を司る「大脳(皮質)」
この3つのうち、1,2の働きを整えることで、子どもの自己肯定感が育まれる。
多くのお母さんが1,2をすっ飛ばして、3ばかりに働きかけている。
順番が大事
①生活リズムを整えて体を育み、
②親に認められ愛されていると実感して心を育む。
これが自己肯定感を大きくするための基本。
自己肯定感を大きくする=器を大きくする
多くのお母さんが、子どもの器を大きくする前に、水(知識・情報・社会のルール)を注ぐことに一生懸命になっている。
栄養価の高い水、有名な水、皆に褒められる水を汲んできて、まだ育っていない器に入れる。でも器が小さいから、あふれてしまう。そしてまた汲んできて、溢れさせて・・・とヘトヘトになっているお母さんたち。なかなか水が入らないことにイライラするおかあさんもいます。つまり、「何度言ったらわかるの!」と叱ってしまうおかあさん。
自己肯定感の鍛え方(器を大きくする方法)はただ一つ、「親の言葉かけ」
自分は丸ごと認められている、自分は丸ごと愛されている、と実感すると、どんどん自己肯定感が育つ。
10歳までに大きくすることがポイント。それ以降は、この成長が緩やかになる。
「認める言葉」が、子どもの器を大きくする
自己肯定感を育てる言葉=子どもを認める言葉
親は教えているつもりで、否定する言葉をたくさん使っている
悲しいことに、日本の子どもは自分に自信がない
日本の若者は、諸外国に比べ自己肯定感が圧倒的に低い
⇒自分自身に満足、日本の若者は50%弱、諸外国は70%超。アメリカは86%。
アメリカ人は子どもが何もしていなくても、機嫌がよいときにはたくさんほめる。
日本人は、子どもの機嫌がよくてもなにも言わず、失敗したり悪さをしたら叱る。
つまり、日本の子どもは悪い点ばかりを指摘されて、よいことをしても、それは当たり前とされてしまう文化がある。
自己肯定感がないとどうなる?
主張はおろか、自分の意見や考えを持てなくなる
子どもへの言葉かけは、人生で一番大切と言っても過言ではない
子どもに正論を言っても意味がない
真面目な親や、高学歴の親であればあるほど、子どもの話に対して正論で返す傾向がある。
論破してしまう。思わず正しいことを言いたくなる気持ちもわかるが、グッと我慢すべき。
子どもは失敗も含めて、今まさに学んでいる最中。成長過程。
子どもを論破して、こちらの指示通りにやらせることが目的ではない。
子ども自身が、「自分でやりたい!」と思える心を育てることが目的。
会話のコツ
- 子どものよいところ、わるいところ、どちらも認める(全部認められるのは親だけ。ルールは後で伝える)
- 会話の目的を明確にする(ゴールがはっきりすれば作戦もたてやすくなる)
- ききだそうとしない(子どもには子どものタイミングがある)
- ひたすら、うなずく(話を広げる必要はない)
- 子どもの言葉をくりかえす(子どもはそれだけで満足する)
- 子どもの気持ちを、言葉に置き換える(子どもはまだまだ言葉を知らない)
- 「きもち」を受け止めてから、4W1Hで「事実」をきく(Whyは責めるニュアンスのため×、気持ちと事実をわける)
- 指示しない、禁止しない(「レッツ」と「いいよ!」を使えばうまくいく)
親が指示してしまう理由
- 時代背景・・・子どもは所有物で、言うことをきかせるものという考え⇒時代は変わった。自立が求められている。
- おとなが教え込まないといけない!と信じられている・・・最近の研究では、赤ちゃんは自分で選び、自分で考えることができる、素晴らしい能力をもって生まれてくることが判明。
指示や禁止は、時代遅れ。
褒め方のコツ
あたり前のことをできたときに、口に出してほめる
最高のほめ方は、第三者からの一言。
最低なほめ方は比較の一言。
叱り方のコツ(緊急性が低い場合)
- 子どもの性格や能力を決めつけない
- 主語はIにする
- 比較しない
- その場で叱る
表情のコツ(無表情は怖い)
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ほめるとき⇒口角を上げて、にっこり微笑みながら。
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叱るとき⇒真面目な表情で真剣に
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悲しいとき⇒目尻、口角を下げて、しょんぼりしながら
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楽しいとき⇒顔がクシャクシャになるくらい、思い切り笑いながら
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驚いたとき⇒目を丸くして、のけぞるように
子どもとの距離が縮まるちょっとしたコツ
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目線の高さを合わせる
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同じ方向を向く
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スキンシップをする
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赤ちゃん言葉を使う
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家族だけの言葉をつくる
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声の出し方を工夫する
男の子・女の子のコツ
女の子
- 女の子は情緒的に話すと伝わる。
- 「ツルンと滑って、あたまをゴーンと打つから危ないよ」
- 擬態語や擬音語、形容詞などを使うとわかりやすい
- 映像的、感覚的に話す。
- 先の見通しがつく生き物
男の子
- 男の子は合理的、科学的に話すと伝わる。
- 「水があるとすべるよ、お風呂もすべりやすいよね」
- 根拠を軸に話すと納得も早い
- 事実関係や方角、数字を使って話す
- 一回試す生き物
実践アイディア
表情を豊かにすることを意識する
会話、ほめ方のコツを実践する
何度も深く学んで、ブログにアウトプット
天野ひかりさん, 汐見稔幸さん、ありがとうございます。
子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ (Sanctuary books)