IoTビジネスモデル革命
- 作者: 小林啓倫
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/12/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
最初の質問
Why? IoTがよくわからない
What? IoTのビジネスモデルを理解する
How? 今後の世界に役立つアイディアを作れる自分になる
実践アイディア
顧客がそのサービスを使って何をしたいかという、「結果」にフォーカスした料金システム。
→「モノではなく結果を売れないか」というサービスの検討。
あらゆるモノが賢くなる前提で考える。
帯
乗り遅れたら未来はない!
以前は想像できなかったビジネスモデルが登場し、
ライバル企業は後追いを余儀なくされている。
BtoB,BtoCの実例を最新情勢を解説する。
目次
はじめに
- 200年ぶりのイノベーション
- 「人がいなくてもいい」世界
- 本書の構成
第1章 500億台のモノがネットにつながる日
- 満員電車を避けるには
- RFIDから始まったIoT
- 急激に拡大するIoT
- IoTを構成する要素1モノ
- IoTを構成する要素2センサー/他
第2章 機械が主導する情報の世界
- 肌着がネットにつながったら
- パピルスの医療情報ネットワーク
- 機械が生み出す情報空間
- 注目すべきは打率なのか
- 塵も積もれば山となる/他
第3章 あるべき姿を実現する
第4章 あらゆるモノを賢くする
- 魔法のアンクレット
- AI玩具の可能性
- 広告クリエーターになる看板広告
- 水晶玉としてのIoT
- あらゆるモノが賢くなり続ける/他
第5章 「電球」ではなく「光」を売る
第6章 ビジネスモデル変革を成功させるために
- 戦略に秘密は必要か
- トップの決断を引き出す
- データ収集への信頼を勝ち得る
- 顧客のニーズと向き合う
- 将来の技術革新を前提とする/他
おわりに
- ある世界的イノベーターの破産
- 技術からビジネスを考える難しさ
- 機械と人間が融合する世界
- あらゆる知見に勝るもの
IoTとは
近年注目を集めるIoT(Internet of Things)とは、モノがネットワークにつながり、離れた場所で情報のやり取りができる「モノのインターネット」のこと。この技術を利用した様々なサービスが登場している。
何ができるか
起業は多くの情報を迅速に集め、正確な全体像を把握し、それに基づいた的確な行動をとることができる。
IoTを活用することで、モノが賢くなる。
例)スプラウとリング(赤ちゃんの足首に装着):体調や環境のデータを蓄積し、赤ちゃんの起床時間を予測。⇒「起きないうちに洗濯しよう」などのアプローチが可能。
アップデートの強み
IoT製品のアップデートは、インターネットでできる。
例)テスラの電気自動車:ドライバーに代わって運転の制御をおこなう自動運転機能が、まるでスマホOSを更新するかのようにネットワーク経由で入手可能。
レンタルビジネスで高度な管理
レンタルビジネスにおいて、IoTは人よりも高度な管理ができる。
例)ハイアールアジアの「ITランドリー」:洗濯機、乾燥機の稼働状況を収集し、データを加工→コインランドリーオーナーに売り上げや機器のトラブル情報を伝えたり、利用者に洗濯が終わる前に直前にメールで知らせたりできる。
新たなサービスの形
「モノを使う目的が達成された分だけ」料金を支払う、というサービスも登場。
例)ドイツのコンプレッサー企業「コンプレッサーではなく圧縮空気を売る」サービス。:コンプレッサーを長時間使っても、既定の圧縮空気が得られなければ、顧客は料金を払わなくていい。一方企業側は、効率的に圧縮空気を生み出せればそれだけ利益率を上げられる。
小林啓倫さん、ありがとうございます。