脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 単行本
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最初の質問
Why? 脳について、もっと知りたい
What? 最新の研究成果をわかりやすく
How? 毎日に活かす、脳をうまく使う
帯
右手を握ると記憶力がアップする
好調な人のそばにいると、自分も好調になる
性の快楽はお酒で代替可能
ー人気の脳研究者が厳選した、
面白くてちょっぴり不公平な脳の話と、最新の科学知見
脳の不思議な仕様
不平等な世界のほうが安定する
強度差は100倍、強いシナプスは少なく、大多数は弱い。
コンピューターシミュレーションによれば、
不平等な脳回路は平等なシナプスで出来た脳回路よりも、動作が安定し省エネである。
「平等さを突き詰めると不平等になる」のは、自然なプロセス。
上流階級=モラルが低い
モラルの低さは生まれつきではなく、地位がもたらす。
実験によると、上流階級はモラルが低い。
車を高級車と大衆車で分けて、交差点で割り込む率を調べた結果、平均12%、高級車は30%だった。
「自分は社会的地位が高い」と思って行動してもらうと、下流層の人でも非道徳的な態度になる。
手を握るだけで記憶力が上がる
覚える前は右手、思い出すときは左手を握る→記憶力が上がる。
右手・・・覚えることに関与する脳の左側の前頭葉
左手・・・思い出す事に関与する脳の右側の前頭葉
が、活動するため。
「情報シェアしたい」は自分のため
面白い情報を得て、それを人に伝えたくなった時は、脳の報酬回路、つまり快感回路が活性化。
言い方を変えれば、自分が快楽を得るための自己満足的な行動として「人に伝えたい」という感情を説明できる。
人間はこれ以上賢くならない
脳において、
記憶力と想像力は反比例する、と考えられている
例:記憶力が病的に高いと、現実と脳内の世界が区別できず、日常生活に支障が出る。
記憶は諸刃の剣
忘れることも重要な作業のひとつ。
男女で異なる脳の使い方
冗談をきいた時、男性よりも女性のほうが、側坐核が強く活動する。
側坐核:快楽に関する脳部位
つまり、女性のほうがユーモアを楽しんでいるといえる。
年をとっても神経細胞は減らない
確かに神経細胞の数は、新生児で多く、高齢者で少ない。
これは徐々に減ったわけではなく、生後3年間がポイント。
3歳頃までに神経細胞は約70%間引きされ、それ以降は殆ど神経細胞は減らない。
アルツハイマーなどは確かに減るが、これは病気である。
実践アイディア
覚えるときに右手を握る。読書中も。
思い出すときに左手を握る。
自分のためにも存分にシェア
全体で感じた事
脳って面白い。
これからもどんどん活かしていきたい。
研究、更に楽しめる。感謝。
池谷裕二さん、ありがとうございます。