進みながら強くなる ――欲望道徳論
- 作者: 鹿島茂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 新書
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最初の質問
Why? 行動力を上げたい
What? そのための考え方
How? 目の前のことを加速させる
帯
欲望と道徳は両立する。
「人生の得」を最大化するための考え方!
人が考えるのは
「自分にとって何が1番得なのか、それを知りたい」から。これこそが原点。
人間は自分の得にならないことは絶対にしない。
家族形態の違いが、人の思考に影響する
直系家族
日本、韓国などの家族形態。子どもは結婚後も父母と住む。
→親の言うとおりにすれば良いため、自分の頭で考えない。
核家族
欧米などの家族形態。子どもが独立した時点で、親子は互いの人格を認めあい、干渉しなくなる。
→親子関係が権威主義的ではなく、親が子に命ずることはないため、子どもは自分の頭で考えなければならない。
世界水準になりつつあるのは
マネー資本主義の浸透に伴い、リスクとベネフィットを秤にかけ、何が一番自分にとって得かを考える核家族類型の考え方が世界水準になりつつある。
日本人はこの「自分の頭で考える」が苦手。
考える4つの原則 byデカルト
- 全てを疑おう
- 分けて考えよう
- 単純でわかりやすいものから取り掛かろう
- 可能性を全て列挙・網羅しよう
日本人の道徳意識低下の理由
3世代が同居する直系家族では、両親や祖父母の精神的影響で、孫は自然に道徳律を身につける。
社会の基礎である直系家族にヒビが入ってきているため日本人の道徳意識が近年低下している。
実践アイディア
4つ毎日見る
- 全てを疑おう
- 分けて考えよう
- 単純でわかりやすいものから取り掛かろう
- 可能性を全て列挙・網羅しよう
全体で感じたこと
現代の変化の中で、従うべき権威がなく途方に暮れているこどもが多い。
日本の議事核家族では、親も困っている。
こどもに背中を見せて自然に権威を感じさせることが難しいから。
これら中に、虐待(親が権威を見せ付けようとすること)の
解決のヒントがある。
自分の頭で徹底的に考えることが重要。
鹿島 茂さん、ありがとうございます。