文章力の基本
- 作者: 阿部紘久
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初の質問
Why? セミナー参加した方が持っていて、気になった
What? 文章力の基本
How? ブログ、コピーライティングなど、文章を書くときに
実践アイディア
「相手になりきってみる」「自分自身に戻る」
何でも「ことで」で繋がない。
横書きでも、漢数字を使う場合がある。
帯
あなたの文章は、きちんと伝わっていますか?
ムダなく、短く、スッキリ書いて、
誤解なく、正確に、スラスラ伝わる
企画書、プレゼン、報告書、メール、ブログ……
文章を書く機会は避けて通れない
社会人から学生まで、多くの文章指導の経験によって蓄積された豊富な文例とノウハウ
第1章 短く書く
第2章 自然な表現で書く
第3章 言いたいことを明確にする
第4章 わかりやすく書く
第5章 簡潔に書く
第6章 共感を呼ぶように書く
第7章 表記とレイアウトにも気を配る
第1章のまとめ
- 句点(。)を打って文章を短く言い切る勇気を持つ。
- 一度にたくさんの情報を運ぼうとしない。何回かに分けて運ぶ。あるいは、1部運ぶのをあきらめる
- 文章の幹 ~誰(何)がどうしたのか~ を、まず明確に示す。
文章力とは
単に言葉を巧みに操る力ではない。
- 「自分の考えを組み立てる力」
- 「相手(読み手)のことを理解する力」
- 「的確な言語表現力」
より具体的に
- 「着想力」・・・よいテーマを見つける
- 「連想力」・・・テーマに関わるさまざまな事象に連想を広げる
- 「優先順位の判断力」・・・その中で書くべきことを峻別する
- 「構造的に把握する力」・・・脈絡なしに言葉を並べても、読み手は理解してくれない
- 「創造性、独自性」・・・自分独自の考えを加える
- 「人間理解力」・・・読み手の立場、心情、知識レベルなどを理解する
- 「言語表現力」・・・言わんとすることを、読み手に伝わる簡潔・明瞭な言葉で表現
3つの喜び
- 表現する喜び
- 理解と共感を得る喜び
- 相手や組織や、時には自分自身にも変化をもたらす喜び
第2章のまとめ
- 文の前半と後半をかみ合わせる。
- 宙に浮いた言葉は書かない。適切な述語で受ける。
- 文の幹の形(主語+述語)をシンプルにする。
- 論理的に首尾一貫させる。因果関係を正しくつかむ。
- 「てにをは」(助詞)を、正しく使う。
- 確立した言語習慣に従う。
- 本来の意味を考えて、言葉を探す。
- 「する」「させる」、「なる」「する」を正しく使い分ける。
- 列挙するときは、品詞をそろえる。
- 最近の話し言葉の影響を避ける。
第3章のまとめ
- 異なるコンセプトは、混ぜて書かない。
- いくつかの概念に分けて書くときは、それぞれの違いをはっきりさせる。
- 概念のくくり方が極端に大きすぎたり、小さすぎたりしないようにする。
- 文の幹の形をシンプルにする。
- 湾曲的に、あいまいに、漠然と考えない。
- 骨組みを組み立てて、段落に分ける。
- 同じ話はまとめて書く。
- 基本は古い話から、時系列順に書く。
第4章のまとめ
- 主役(主題)は、早く登場させる。
- 修飾語は、非修飾語の直前に置く。
- 指示代名詞は、直前の言葉を指すようにする。
- 読点を意味の切れ目に打つ。
- 省略された主語は変えない。
- ぼやかして書かない。
- 明確な「つなぎ語」を使う。あいまい接続を避ける。
- 何でも「ことで」で繋がない。
- 箇条書きを活用する。
- 話はひとつずつ済ませる。
- 話しの大前提となるキーワードを抜かさない。
第5章のまとめ
- いきなり核心に入る。
- 削れる言葉は、徹底的に削る。
- 同じ言葉、同じ意味の言葉を重複して書かない。
- 簡素な表現を選ぶ。
- 「基本的に」などの、意味の無い言葉は書かない。
- 「これから説明します」「理由としては」なども省く。
- 「という」を削る。
- 余分なつなぎ語を削る。
- 余計な結びも書かない。
第6章のまとめ
- 書き手と読み手が想像(イメージ)を共有できれば、読み手はそこに感情移入して、共感を覚えやすい。
- 具体的なエピソードから入る。
- 感動を押し付けず、読み手自身に感じてもらう。
- なるべく事実に語らせて、そこに解説を加え過ぎない。
- 強調する言葉は、控えめに使う。
- もって回った表現、こった表現は避ける。
- 自分のことを立派に書きすぎない。事実に淡々と語らせる。
- 読み手をあまり待たせない。
- 読み手になぞをかけたまま終わらせない。
- 読み手の期待を裏切らない。
- 読み手の心の中に、壁を作らせない。
想像力が決め手
文章を書くときには、自分の考えをはっきりさせた上で、「相手の立場に立って感じたり考えたりすることのできる想像力」を持つことがとても大切。
書いたらいったん自分のことは全部忘れて、何も事情を知らない第三者のつもりで、初めて読むつもりでその文章を読んでみる。
よりわかりやすく、より共感してもらえるように、必要な修正を加える。
「相手になりきってみる」「自分自身に戻る」の繰り返し。
第7章のまとめ
- 句点は文末のみに打つ。
- セリフや考えを「 」でくくる。
- カッコを閉じる前の句点は、省略する。
- カッコとカッコの間の句点は、省略する。
- 漢字本来の意味から離れた言葉は、ひらがなでかく。
- 横書きでも、漢数字を使う場合がある。
- 行間を適切にあける。
- 周囲のスペースをゆったりとる。
- 段落後のスペースや、1行スペースを活かす。
- 無駄な言葉のみならず、記号、罫線、アンダーラインも少なくする。
よい文章=明快な文章 とは
- 言いたいことが明確な文章
- 頭を使わなくても、読むそばからスラスラわかる文章
- 簡潔な文章
よい文章を書くための基本的な資質
- 自分の頭で感じたり、考えたりする習慣
- 相手の身になって感じたり、考えたりする習慣
- 健全な言語感覚を持つこと
阿部 紘久さん、ありがとうございます。